歩行速度の推定精度
歩行速度は歩行加速度の2次式で近似できますが、この場合の歩行加速度は下式で計算される3軸加速度の合成成分aRを意味します。
XYZそれぞれの成分を用いて関係式を作ることもできますが、その場合、あてはめ精度は、R>Y>Z>X、の順に悪くなります。
同様に、歩幅や歩行率の近似式(この場合は1次式)を各加速度成分から求めてみると、あてはめ精度は、Z>R>Y>X(歩幅)、Y>R>Z>X(歩行率)、となります。
このような振る舞いは以下のように考えると直感的に理解できそうです。
歩幅を大きくするためには前(=Z正方向)へ大きく移動する必要があるので、加速度のZ成分が大きくなる。歩行率を大きくするためには飛び跳ねるような動きを繰り返し速く行う必要があり、上下(=Y)方向の加速度が大きくなる。歩行速度を大きくするためには、これら二つの要素を合わせたトータルな力強さが必要なので、全体(R)の加速度が大きくなる。