2011-04-18
心情で変わる足どり?
東京では、桜も散り始めていますが、まだまだきれいな姿をみせています。きれいな花が咲いているのをみながら歩くと、足どりが軽くなると言われていますが、本当にそうなのでしょうか?
先日、ある病院で歩行障害のある患者さんをお見かけしましたが、一旦止まると歩き出すことが困難な様子で、介添えの人が一生懸命、「いち、に、いち、に、」と声をかけておられました。何度か繰り返し声をかけていると、何歩か歩き出し、数歩歩いたところで立ち止まります。これを繰り返されていました。これを見ていて、声がけをすることで、歩きやすくなるのだな、と思いました。これまでの経験では運動会の行進での号令くらいしか意識していませんでしが、歩くことはリズムを生じること、リズムがあれば歩きやすい、ということが実感できました。確かにメトロノームを使って歩行の研究をされている例もあるようです。
リズムについては、気持ちが楽しくなるリズム、暗くなる(?)リズムがあると思いますが、きれいな花が咲いているのをみると、知らないうちに心の中で楽しいリズムが出てくるのではないでしょうか。気持ちが暗いとどうしても足どりを軽く、というようにはなりません。楽しいリズムで足どりが軽くなるのであれば、足どりを軽く歩くと、気持ちが軽くなるのでしょうか?足どりが軽い、というのはどのような状態なのか、見守りゲイトでわかるとおもしろいですね。
2011-04-11
無くて七癖
私の父が亡くなってから、もう2年が経とうとしている。
父は、面白いクセを持っていた。
それは、足の指がとても器用で、たとえば、玄関の玄関マットを足の親指と人差し指で上手につまんで、マットの位置を直したりする。
私が結婚した時に、私の妻がその父の姿を見て、とても驚いたらしい。
実は、私も何気なく同じことをやっていたので、当たり前に思っていたのだが、...。
足の指は、歩行においても、“大地をつかむ”という重要な役割を担っている。
昔の人は、地面を裸足で歩いていたので、特にそうだったのだろう。
現代は、靴の時代になり、あまり足の指先をうまく使えなくなったのでは。
(他方、“つかまれる”地面もアスファルトのように、強固になっている)
TVのドキュメンタリー番組でこんなものを見たことがある。
あのイチローが、家に帰っても、あるいは遠征の宿泊先でも、長い時間、足のマッサージ器で入念にケアしている姿だ。
そういえば、最近、見なくなった鳶職や庭師の人も地下足袋をはいていたような気がする。
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しばらくして、私の子どもがやって来た。何やら、床にあるタオルを足で拾っている。
やれやれ、3代に渡って同じ遺伝子で、血は争えないものか!
さて、今年の秋の、父の三回忌は、東日本が落ち着いていることを願っている。
あわせて、東北の皆さんが心安らかな生活を送れることと共に。